中国の健康確認アプリから芸能人の顔写真が大量流出。ネットで激安販売も

華流    12月31日

拡大

新型コロナの感染拡大を防ぐために健康状態を証明する中国の「健康コード」が悪用され、大勢の芸能人の顔写真とPCR検査の結果が漏洩し、WeChatなどを通じて販売されているというのだ。

コロナ禍の中、中国政府が特別に作った「健康コード」というアプリがある。必要情報を入力すると、新型コロナウイルス感染リスクの大きさが3段階で表示されるもので、公共の場所を訪れたり、飛行機や鉄道などの公共交通機関を利用したりする際に提示を求められる。グリーンのQRコードが表示されれば、入場や乗車などができる仕組みだ。

今年2月以降急速に広まったこのアプリだが、現在これが悪用され大きな問題となっている。大勢の芸能人の顔写真とPCR検査の結果が漏洩し、WeChatなどを通じて販売されているというのだ。

情報漏洩の被害に遭ったのは「北京健康コード」で、「本人に代わってPCR検査結果を調べられる」というサービスがあだとなった。これはスマートフォンを持たない、または使えない人のためのサービスで、調査対象となる人物の身分証番号が分かっており、調査する人物の顔認証をクリアできれば、最大4人のPCR検査結果を知ることができるというもの。

しかし、実際に使用してみると、身分証番号が分かるだけでPCR検査結果が入手できてしまったため、犯人グループは違法に手に入れた有名人や芸能人の身分証番号で、顔写真付きのPCR検査結果を取得したという。

数か月前の今年8月にも、中国では健康コードによる個人情報の漏洩が話題となった。北京市政府の新聞弁公室が、中国版ツイッター・新浪微博に掲載した正式回答によると、健康コードは「最低限の個人情報のみを収集するもの」で、「ログインのたびに実名認証が必要となり、個人データにはモザイクを施して漏洩の防止策にしている」とのこと。

しかし、名前、電話番号、身分証番号などの個人情報にモザイクがかかったとしても、芸能人の場合は顔写真だけでも身元が特定されるため、今回の事態を招いてしまった。出回っている転売情報を見ると、「写真70枚のセットが2元(約35円)」、「芸能人1000人分の身分証番号が1元(約17円)」などという、目を疑うような取引が記されている。

システムの脆弱性を突くことによって起きた芸能人の写真流出事件。アプリ開発会社は12月28日時点で、「他人のPCR検査結果を調べる際に顔認証が機能しなかった原因について、当局と協力して調査を進めている」とコメント。一方、法律の専門家からは「より厳しい罰則を作り、犯罪グループだけでなく購買者にも厳罰を科すべき」との声が上がっている。

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